キャットフードのあげかた

キャットフードは1日何回あげればいいのか

猫の成長や病気、日中に家を留守にしなくてはいけないといった時に、肝心の食事の回数で悩むことがあるかと思います。ここでは、そういったライフステージ、病気、飼い主さんの生活リズムなどの様々なケースに適した、キャットフードを与える1日の回数を紹介していきます。

猫のライフステージごとの食事回数

離乳期(生後1ヶ月~6か月)

子猫がお母さん猫の母乳から卒業し、子猫用キャットフードを食べるようになり始めるのが生後1ヶ月ごろです。子猫は、成猫の約2~3倍の栄養を必要としますが、まだ体も小さく消化器官も未発達のため、1度に食べられる量は少なめです。食事量は、生後1ヶ月~6か月を通して次第に増えていきますが、あげる回数自体はほぼ変わらずに3~4回となります。

成長期(生後6ヶ月~12か月)

生後6か月以降は回数は3回のまま、徐々に食事のカロリーを減らしていきます。子猫が成長し、体重の増加が緩やかになってきたら、成猫用のカロリー、ドライフードにして問題ありません。

成猫期(生後1歳~6歳)

体も大きくなり立派な大人の猫になると、消化器官が発達してきます。そのため、1回の食事量が増え、逆に食事の回数は減ります。

成猫は元来、朝と夕方に獲物を獲って食事をしていました。そのため、朝(6時~8時)の食事から12時間後に2回目の食事をあげるのが望ましいとされています。また、もし猫が食べ残しをしてしまったら、15~20分を目途に片付けるようにしてください。こうすることで、やがて1日2回の食事に慣れていくでしょう。

老猫期(生後7歳~)

見た目はあまり変わりはないかもしれませんが、猫も7歳を過ぎると老猫といわれる世代になります。猫も人と同じで、高齢になると若いころのようなエネルギーが必要ではなくなります。そのため、食事量は体重に応じて減らしてみてください。けれども、食事の回数については朝、昼、晩の3回に増やしてあげることが大切になります。

妊娠・授乳期

妊娠期には、お腹の赤ちゃんの成長に伴って胃が圧迫されてしまいます。そのため、1度に多くの食事を取れなくなるので、1回の食事量が減ってしまいます。妊娠期の猫場合は、1日に3~5回に分けて、少量でも栄養価に富んだ食事を与えると良いと言われています。今では、妊娠中の猫用キャットフードもあるので、こういったものを上手く使っていくのもいいかもしれません。

また、授乳期の場合は、赤ちゃん猫のために通常の2~3倍のほどのエネルギーが必要になります。産後第3~4週は、母猫にとって栄養面で最も大事な時期です。
1日の食事回数は妊娠中と同じようにしてあげるのが望ましいです。

病気の猫の食事回数

がん

猫がかかる病気のトップが癌です。猫が癌になってしまった場合、食事の回数も変えてあげる必要があります。その理由は、重要な栄養素(ビタミン、ミネラル、蛋白質、炭水化物、脂肪、および水)を含む食べ物を十分に摂取することが必要になりますが、その一方で、食欲不振や拒食といった症状が出てしまい1回の食事量が不十分になってしまうためです。健康な成猫の場合、1日の食事回数は2回ですが、癌を患っている場合は少量を4~6回と変えてあげることが大切になります。

糖尿病

また、最近では、猫も糖尿病にかかるケースが増えてきています。猫が糖尿になりインスリン注射をしている場合、食事の回数は変わらず2回ですが、そのタイミングに注意する必要があります。それは、血糖値が下がりきってから、次のインスリンを注射するまでの間には、食事(おやつ含む)を与えてはいけないということです。ただし、持続型のインスリン注射を使用している場合は、厳密にしなくても問題はないようです。

ワンポイントアドバイス! 日中、家を留守にするとき

上述しましたように、猫の食事は1日あたりの回数があります。けれども、私たち飼い主が日中、家を空けてしまうこともあるかと思います。その際には、出る直前に置き餌と新鮮なお水を置いておいてください。そして、帰宅後に、食べ残しがある場合は廃棄して、必ず新しい餌とお水に替えてください。また、なぜ置き餌が良くないと言われるのか、それは餌が酸化してしまうからです。酸化した餌を食べることで、猫の尿pHに影響が出てしまう可能性があります。
飼い主さんの生活リズムで、どうしても昼間は置き餌になってしまうという場合には、帰宅後すぐに新しい餌に変えるなど、なるべく猫に新鮮な食事を与える努力をしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。猫の食事もライフステージの変化や病気などといった、様々なケースに合わせた適度な回数に変えてあげることが、健康で長生きの秘訣になるでしょう。

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